2018-04-06

2018ネパール・スタディ・ツアー3 山村での水供給施設

 30人ほどの里子が暮らすチョーバス村では、2年前の大地震によって谷の湧き水を溜めて集落へ流す施設が壊れて困っていた。子どもを支援しているNPOのHEENEP(Healthy Education and Environment Nepal)に聞くと、50万円あればとのことであった。箱物だけの支援に私は抵抗があるが、水運びは子どもや高齢者の役目であり、施設ができれば子どもの遊びや勉学の時間も増えるので意義があり、この金額を2年前に私は預けていた。
 ところがなかなか着工せず、昨年の打ち合わせでハッキリしないのであれば私は支援を止めるつもりであったが、村の行政の支援と村人の労力提供が決まって工事は昨年の秋から一気に進んで完成した。湧き水用と中間用のコンクリート製タンクを設置し、樹脂製の親指ほどの長いパイプをはわせて集落の近くまで水を運んでいた。
 式典に集まった村人に施設の感想を聞くと、ある男性の老人は、これまで水運びで30分かかっていたのが5分ですむようになって助かっているとのことであった。子どもの勉強時間が増えたかは分からないが、少しでも暮らしに役立っているようで安心した。
 HEENEPからタンクにプレートを付けたいとの提案が半月ほど前にあり、文面を送付してきた。そこにはHEENEPのロゴマークの下に、HEENEPと私の支援とあったので、村人を加えた3者での協同によって完成したとの文面にしてもらった。
 もっとも今は乾期であり学校を含めて朝の3時間ほどしか給水はできないが、5月からの雨季になるといつでも水が流れるとのことであった。施設には、これから永い期間のメンテナンスが必要である。ぜひ協同して大切に管理してほしいものだ。

 
 

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