2018-05-28

竹林での薫風(くんぷう)コンサート2018

 5月27日(日)の10時過ぎに家を出て、また折り畳み自転車をさげて千葉県の船橋市を目指す。何度も訪ねている飯島農園の横にある竹林で、11回目となる薫風コンサートが13時から開催となった。12時に会場へ入り、主催者である「おいしい野菜公園2007」の尾上事務局長と園主の飯島さんから、日本科学者会議の仲間と一緒に聞き取りをさせてもらった。
 飯島農園で10坪の畑を借りて作物を作っている人たちが、農と環境などを自分たちで楽しむ場として2007年にクラブ「おいしい野菜公園」を立ち上げ、現在は38人の会員がいる。その活動の1つが今日の野外コンサートで、その準備に約20人の会員が参加し、会場の設営、進行、コンサート後の会食の準備などをしていた。8割は定年退職組で、美味しい野菜を作って家族で食べ、また太陽の下で動くことができ健康にも良いと第二の人生を畑仕事で楽しんでいた。
 コンサートは、千葉のアマチュア・ジャズ・バンドが連続して5年も出演し、アンコールを含めて15曲を奏でてくれた。17歳の高校生から77歳の高齢者まで23人の演奏者が、トランペット、フルート、サックス、トロンボーン、ギター、ベース、ドラムなどを使い、休憩をはさんで曲を流してくれた。ジャズといってもバラードやボサノバ腸もあったし、最後のビートルズの名曲「Hey Jude」ではしんみりと聞かせてくれた。
 周囲には高くて太い孟宗竹がたくさん並び、屋内での音響とはまるで異なって優しい。上空からは木漏れ日が射し、真っ黒いアゲハチョウがそよ風と共に舞ったりしていた。
 150人ほどの観客は、3時半頃まで無料のコンサートを最後まで楽しむことができた。
 後片付けをしてから竹林の横で、「おいしい野菜公園」の会員と演奏者での会食となり、冷たいビールやワインもあれば会員がそれぞれ手作りの1品を持ち寄っており、テーブルには食べきれないほどの料理が並んでいた。そこに参加させてもらい何人もから話を聞かせてもらった。買って食べるだけの農作物でなく、家族などが食べることのできる野菜を無理なく育て、さらにはコンサートや花見などで交流を楽しんでいる。近郊農業の1つの意義ある在り方として注目してよいだろう。
 会食はあたりが暗くなる頃に終えて解散となったが、残りのビールや料理をもって母屋に戻り、夜遅くまで飯島さんから話を聞かせてもらい、結局は泊めさせてもらった。心身ともに楽しい1日だった。

 
 

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