2018-05-09

南相馬を訪ね2 グループホーム

 5月3日から南相馬の、あさがおが運営している「いやしの家」のグループホームを訪ねた。ここでは西理事長のこだわりで、障がい者の方たちの職場と住まいをセットにすることを大切にしていることが凄い。
 南相馬の鹿島を中心に実に7軒のグループホームをあさがおは運営し、それぞれに6人前後の利用者がいて、昼と夜を別々の世話人がサポートしている。
 ところで震災後は子どもを連れた若い人が少なくなり、高齢者が高齢者を、または障がい者が障がい者の世話をすることも出てきている。
 そうしたギリギリの中で暮らしていると、思わぬトラブルが発生する。日曜の昼食は、以前からカップヌードルとパンにしてきた。たまたま5月6日にあるグループホームに入所している人が、肉を食いたいと買ってきて4人の仲間で食べた。ところがその1人は肉を喉に詰まらせ、仲間が慌てて救急車を呼んだ。すぐに来た救急隊員も、これは大変とドクターヘリを使って市立病院に搬送したが、脳死状態で亡くなるのは時間とのことになったようだ。
 肉を喉に詰まらせて死亡するとは、私には信じがたいが、これが障がい者の現実である。西さんに聞くと、以前に饅頭の薄い皮がある障がい者の喉奥にくっ付き、慌てて逆さにして背中をドンドン叩いて事なきを得たとのこと。
 こうしたグループホームの世話人に、かなりのしわ寄せがいっている。もう少し広い地域で、互いに助け合う社会を創ることが大切なようだ。

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