2018-10-25

農福連携の白鳩会「花の木農場」を訪ねて

 鹿児島での視察の2日目である20日の午前中は、大隅町にある花の木農場を訪ねた。ここでは茶・養豚・稲作・ニンニク・露地野菜・水耕栽培・食品加工を障がい者もしており、驚くのはその規模である。全体で45haもあり、最大の花の木農場の耕作面積だけで27.6haもあり、高台から見ても全体像をつかむことができない。
 そこで働いている障がい者も多く、農業と製茶の花の木ファームで90人、農業・ハムとソーセージ製造・惣菜・パンのセルプ花の木で40人、豆乳・豆腐などの製造の花の木大豆工房は20人、ジェラード製造の花の木菓堂は20人、調理・カフェ・石鹸作りなどの花の木カノンは20人と全体で定員190人が、職員と一緒にそれぞれできる作業で関わっているから凄い。
 1972年に設立したときはまだ小さく、「来る人を拒まず」の考えで、どんな障がい者でも何か働くことができれば、それに合った仕事を探して少しずつ規模を増やしてきた。作物も変化させて試行錯誤し、主力のお茶も途中からで、それまではミカンなどを栽培したこともあるがこの土地に合わなかったそうだ。
 障がい者の人たちが暮らすグループホームやレストランなども、個性豊かな建物として農場に点在して絵になる風景であった。数千人が利用できるイベント会場まであり、お祭りなどを含めて地域の人たちとの接点を作っている。
 農業と福祉が繋がり、それも生産からレストランと六次化が進んでいる。ぜひこれからも発展してほしいものだ。
 

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