2018-10-25

障がい者の働く作業所と生協コープかごしまの連携

 鹿児島での3日目である21日は、生協の谷山店を訪ねて、作業所を運営している麦の目福祉会とコープかごしまとの30年にもわたる連係がメインの視察であった。
 「ゆりかごからお葬式・お墓までの安心」をうたう麦の目福祉会では、11ものグループホームの他に10の事業所や子ども支援センター2、保育園2などがあり、200人近い障がい者が暮らしたり働いたりして利用しているそうだ。さらに医療関連にまで事業領域を広げ、今年の8月に福祉生協を設立し、診療所を開設したというので驚く。医療なので医療福祉生協連に加盟するのかと聞けば、そうでなく労働者生産協同組合連合会(ワーカーズ・コープ)とのこと。ここが少し気になった。
 コープかごしまからは、産直事業や麦の目との関連について詳しい説明があった。特に印象的だったのは、中山専務スタッフによる話で、目的と手段の区別が大切で、ややもすると店や共同購入の手段に職員や幹部も目はいくが、そもそも生協の目的をあいまいにしたらダメで注意しているとのこと。
 経営の規模拡大や収益の向上も大切ではあるが、それらはあくまで手段の1つであり、目的である地域や組合員の豊かな暮らしづくりがメインである。
 2021年にはコープかごしまが設立50周年になるとのこと。地域にさらに根差し、麦の目福祉会との連携がさらに発展することだろう。
 写真は麦の目と生協との連携事業である移動販売車。イラストも全て利用者さんの作品。

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