2019-02-05

ポルトガルの旅

 1月24日から30日まで、格安ツアーを使い妻とポルトガルを駆け足で旅した。かつての15世紀からの大航海時代には、スペインと競争して世界中に船を送った国だが、今はその勢いがまったくない。わずかに当時を思い出させるのは、リスボンにある巨大な「発見のモニュメント」である。モニュメントの手前の広場には世界地図があり、各国を発見して植民地化するなどし、莫大な富をポルトガルに収奪しはじめた年数を描いてあり、日本は種子島にポルトガル人が到着した年であった。それにしても「発見」とは、現地の人をバカにした表現である。発見しなくても元々平和に暮らしていたのに、多くの金銀財宝を略奪し、それが大きな寺院や装飾品になって今に伝わっているのはスペインも同じである。メキシコでは、マゼランを極悪非道人として紹介していたが当然である。
 形は少し異なるが今はドル紙幣になって世界の富をアメリカに集め、その一部を日本が受けて喜んでいる。こうしてみると大航海時代からすでに500年以上もたっているが、収奪する国と収奪される国の存在はずっと続き、人類の歴史は本当に発展してきたのか疑わしい。
 ともあれそんなことも感じながら、昼間は城壁や寺院や樹木などをスケッチし、夜は2ユーロ(260円)もしないワインを毎晩のように楽しんだ。
 写真は散策中に見つけスケッチした巨木。
根がまるで岩のようになっていて驚いた。

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